MINAMIです。
学生時代の友人であり、ヴィオラ奏者でも有る俳人、浦川聡子(Satoko Urakawa)さんの第三句集をいただいた。いただいたのは今年の初めなのでだいぶ時間がたってしまった。
彼女の俳句はヴィオラ奏者なだけあって、楽器が多く登場する。
「浦川聡子の俳句はよく響く」と言われる。読んでみると確かに響く。しかしそれは楽器が登場するからという単純な理由ではない事もわかる。17文字の中に凝縮されている空気の振動が、読み手によって解き放たれるのだ。
どんな楽器や音楽関係の言葉が登場するか調べてみた。
吹く楽器(4):草笛、オカリナ、ホルン、ひょんの笛
弦楽器(7):ヴィオロン、ヴィオラ、低弦、弦楽、マンドリン、チター、弓
鍵盤楽器(4):ピアノ、チェンバロ、鍵盤、パイプオルガン
打楽器(3):打楽器、木琴
歌(2):アルト、コロラテューラ・ソプラノ
楽器他(1):オーケストラ
用語(9):アカペラ、フラット、休符、調弦、絶対音、オクターヴ、短調、カデンツァ、ピチカート
その他(8):音楽、指揮者、イヤフォン、指揮棒、ダンス、ステージ、楽譜、コールユーブンゲン
2回登場する言葉: 楽譜、弦楽、ピアノ
全274句の中で音楽関係の言葉が登場するのは34句(12.4%)。
思ったより多くない。
やはり弦楽器奏者だけあって楽器は弦楽器が一番多い。
こうなると前2つの句集も調べてみたくなる。
オーボエの登場はあるだろうか。
季節外れだけど一部抜粋。
ピチカート次々飛んで冬の星
木琴の固き一音夏の月
短調へ沈む低弦山ねむる
眠れる木 浦川聡子句集 : 浦川 聡子 著 - セブンネットのネット通販